|
単純CT(図1)において、両腎に明らかな異常を認めない。造影CT動脈相(図2)において、左腎皮質に造影欠損を認める。静脈相(図3)において造影不良の領域がより広範囲に認められる。発症より1週間後のCT (図4)において、さらに造影不良の領域が拡大している。
解説:腎梗塞
・原因:塞栓、外傷、敗血症、血管炎、血栓、健常者にも起こりうる
・症状:腹痛、悪心、嘔吐、発熱、肝障害
・非造影CTでは、軽い腎腫大、腎筋膜の肥厚、腎周囲の液体貯留が認められる場合もあるが、特異的所見ではない
・Global type
腎動脈本幹の閉塞で外傷に多い。
・Focal type
塞栓による分枝の閉塞で両側性や多発性が多い
Cortical rim sign
・腎被膜、腎盂、尿管動脈から側副路によって造影効果が保たれる。
・腎梗塞に特異性の高い所見
・腎梗塞の約50%に認められる。
・鑑別疾患として問題となる急性腎盂腎炎との鑑別に有用。また急性腎盂腎炎では局所排泄の低下により数時間後には高濃度を呈することがある。 |